#Germany


Berlin

berlin
冷戦の象徴であったベルリンの壁が崩壊したのは89年のこと。その年から始まったテクノフェスティバル、Love Paradeは、今となってはベルリンの夏の代名詞であり95年には30万人も集まった。
こうしたベルリンのテクノのなかで、89年にシングル"O'locco"で一躍有名になったのがSun Electricである。彼等の音楽は便宜上アンビエントと分類されるが、どちらかといえば音楽的にポップな聴きやすい作品が多く、アンビエントの新展開を担うアーティストとして注目を集めている。


Frankfurt

いまや世界的人気を誇るDJのスヴェン-ヴァスが設立したジャーマントランスの老舗レーベル、ハートハウス。ここを中心として、フランクフルトはベルリンと並ぶジャーマンテクノの拠点となっている。特に同レーベルの看板アーティスト、ハードフロアは人気が高い。その他にもアンビエント.オタクのピート-ナムルックのレーベルFAXレコードなどのいろんなジャンルのレーベルが数多く存在するテクノシティー。Jam&SpoonのWarehouseもここにある。


Kraftwerk

まず、こいつらのことを書かないとジャーマンテクノは語れません。1968年、クラシックを学んでいた二人の学生、ラルフ-ハッターとフローリアン-シュナイダーが出会って実験的な電子音楽とロックとの結合を考えそれを目指すことにした。3枚のアルバムを二人で作ったクラフトワーク、後にウルフガング-フルール、クラウス-ローダーを加え、不朽の名作「アウトバーン」(4作目)を発表する。それで、成功してメジャーレーベル”カピトル”と契約するがクラウスが脱退し代わりにカール-バルトスが参加する。そして「放射能」「ヨーロッパ特急」「人間解体」等を発表していく。彼等は当時にしてはシンセサイザーとリズムボックスによる極めて少ない音数で、無限に広がる音空間を創りだし、まさに時代の先を行ったサウンドをつくっていた。そしてクラフトワークがデトロイトのアーティストに多大な影響を与えたのは言うまでもない。

-Kraftwerk関連のホームページ-


Hardfloor

デュッセルドルフを拠点に活動するハードフロアはラモン・ツェンカーとDJであるオリヴァー・ボンツィオからなる2人のプロジェクトである。1991年ラモンがそれまで働いていたスタジオを辞め、プロデューサーとして独立した頃に、そのラモンの音に引き寄せられたようにオリヴァーが彼の前に現れる。
あの当時、僕はDJとしてのキャリアも十分あった。レコードのコレクションもこの辺では自分が一番という自負もあった。ところがあるとき、ほかの地元のDJのかけたレコードでそれまで聴いたことのない音に出くわしたんだ。そういうことが何度かあって、その度にそのDJにだれのレコードかって尋ねたら、いつも聞く名前がラモン・ツェンカーだった。(サンレコ98年1月号)』
その後、オリヴァーの呼び掛けにラモンが答え、ハードフロアは活動を始める。93年に彼等がフランクフルトのレーベル、ハートハウスからリリースしたデビューアルバム "TB Resuscitation" はその名の通りTB-303のアシッド音を全面に駆使したもので、これはちょうど前年に起こったアシッド・ハウス・リヴァイバルをより一層盛り上げるかたちとなり、多くの人々に衝撃を与えたテクノの名盤中の名盤である。その後、94年には彼等がリスペクトするアシッド・ハウスのアーティストがジャケットに無数にクレジットされた2nd "Respect" では音数を減らし、ディープな質感を聴かせてくれたが、96年には3rd "Home Run" では初心に立ち返ってストレートなアシッド・トラックを繰り広げた。また98年にはルーツである4つ打ちのアシッド・トラックが満載の最新作 "All Targets Down" 発表している。

[Hardfloor/TB Resuscitation]★★★★★
これぞ!元祖あしっっっっっっっっどぉぉぉぉーーーーーーー
名盤中の名盤といわれている、『元祖アシッド・テクノ』ハードフロアーの1stアルバムです。アルバムの裏表紙に「このアルバムをRoland TB303の発明者に捧げる」と書いてあるように、もうビョンビョン鳴りっぱなしですごいです。アシッド・テクノを聴く人も聴かない人もぜひ聴くべし。


Jam & Spoon

ぼくが始めてテクノを聴くきっかけになったユニット。Jam el mar と mark spoon (おそらく偽名)によるユニットでフランクフルトを拠点に活動している。どちらかといえばトランスに近いが、かなりサイケデリックっぽい音(かなりトリッピィーな音)をだしていてかなりいい感じなので好きです。
今のところ私が知ってる限り4枚のアルバムを出していて、1つは、"tripomatic fairlytales 2001" というやつで、もうあのトリップ感がたまらなく、1番好きなアルバムです。2つめは、"tripomatic fairlytales 2002" という、こいつらにしてはかなりアンビエントなアルバムです。3つめは掘り出しもんで見つけた "Jam&Spoon Breaks Unit1" (3000円も払った)でビートを集めたようなCDです。4つめは、まだ見たことないが "The Age of Love" というかなり宗教的なヨーロッパゴシック調の曲のアルバムがあるらしく、今一番聴いてみたいアルバムです。
あと "Tokyo Ghetto Pussy" という、わけのわからん名義でロリロリの "Disco 2001" という、ばかアルバムも出してます。(買わないことをおすすめします。買って損しました。)
最新アルバム "Kaleidoscope" もヒットを狙ったボーカル曲ばっかりで体したことありません。

-Jam & Spoon 関連のホームページ-


Pete Namlook

アンビエントおたくで、93年彼のレーベルから500枚限定アルバムを120タイトル以上(3日に1枚のペース)をリリースさせたという、わけのわからんおっさん。彼と Mix Master Morris のコラボレーションによるアルバム "Dream Fish" は、私自信のお気に入りのアンビエントテクノアルバムである。これを買っても損はしません。(アンビエントが好きならの話やけど)
-Pete Namlook & Mix Master Morris-Dreamfish
	1 School of Fish
	2 Hymn
	3 Fishology
	4 Under Water

SRCS-7808

Sun Electric

サン-エレクトリックはマックス-ローダーバウアーとトム-スィエルの二人からなる。ふたりはサン-エレクトリック結成以前にフィッシャーマンズ-フレンドという3人組みのプロジェクトでも活動していた。そして、89年に Sun Electric 名義で最初にリリースしたシングルが "O'Locco" で、当時アンビエントハウスが注目されていたイギリスでその流れにうまく乗りヒットした。それから、R&S と契約しファーストアルバム "Kitchen" をリリースする。最近では、コペンハーゲンで行われたライブを収録した、"30.7.94" というアルバム(超アンビエントなアルバムで、1曲20分ぐらいの曲が3曲収録されている)と "Present" (今流行のドラムンベースを取り入れたりしてる曲の他には相変わらずアンビエント)を出している。
個人的には "Present" は全然好きになれない、はっきりいって駄作。そのかわり、アルバム"Kitchen" はテクノを聴く人も聴かない人も絶対CDラックに入れておきたい名作CDである。

[Sun electric/Via nostra]★★☆☆☆
まぁまぁ。在り来たりな作品ばっかり。印象に残らないし、もう1回聴こうという気が起こらない。悲しいけどサン・エレクトリックにはもう何も期待しません。

Sun Electric の Official HomePage はこちら


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