やっぱりイマイチなiPhoneとiPod touchのApp Store


なんといっても、新しいiPhone 3G&アップデート
したiPod firmware 2.0の目玉は、新しい機能として
加えられたApp Storeだろう。

この機能がそもそもfirmware2.0で加わったのは、
Appleの正式サポートが得られないjailbreakした
iPhoneとiPodの脱獄アプリ 達がかなり面白く、
人気を博し始めたからだ。

しかしながら、10日間程App Storeを使わせていただいたが、
正直言って、面白さという観点では、
App Storeは脱獄アプリに遠く及ばない。


以下にその理由を述べる。

1。有料のアプリが多すぎ

これまでの脱獄したiPhone&iPodでは
みんな自己責任で自分の端末をjailbreakし、
installerというアプリケーションインストーラを使って、
無料でアプリをダウンロード/インストールしてた。
これがタダだったために、お気軽に試せて、気に食わなかったら
アンインストールすればよかったのだ。

しかしながら、Appleはこれをビジネスに変えた。
アプリのディストリビューションをコントロールし、かつ
バックマージンで儲けようと考えた訳だ。
firmware2.0がリリースする以前は6-7割が無料アプリになると
考えられてたが、実際蓋をあけてみると無料アプリは全体の3割程度である。
もちろん、質の高いソフトもあるんだろうが、残念ながら
有料で『しょーもないソフト』も多い。
AppStoreが脱獄アプリと最も違うのは、
お気軽に試せない!
ことだ。
貧乏な私が、
しょーもないソフトにお金をかける訳には
いかないのだ。
このようなしょーもないソフトが入り乱れてる状態は
Atari社が失敗した時のアタリショック を彷彿とさせる。
(失敗してしまえ!)

2。エミュレーターが無い

App Storeには、NESような
ゲームコンソールのエミュレーターがない。
これはAppleのポリシーだから仕方がないのだが、
この自由度の無さは、端末としての魅力が半減する。
はっきりいって、つまらない
エミュレーターではないのだが、脱獄アプリの
代表的なゲームiPhysicsもないのが結構ショック
だったりもする。


この直感的なゲームの斬新さは感激ものである。
(遠く及ばないが、これに似たゲームAquaForestがAppStoreにあるが有料だ)

3。世界共通じゃない

AppStoreで出てるアプリ達はどこにいても同じものが
購入できると思っていたが、どうもそうじゃないらしい。
海外のblogで定評のあるアプリが私のiPodでは落とせないのだ。
Appleジャパン独自の判断のようだが、そういう自由度も無いのは
やっぱり端末としてはつまらない

4。この程度のアプリで金取るの?同じようなソフト多すぎませんか?

1と関連してるが、大した事の無いジョークソフトなどが
有料である場合が多い。この程度の内容で金とるなって感じである。
おまけに1つだけなら、ゆるしてもいいが、同じような機能のソフトが
5つも6つも並ぶ。to doリストを作るアプリなんかアホみたいにある。
もっと斬新なアイデアないのかね~。脱獄アプリはここまでネタかぶって
なかったなぁ。。。

5。バグがあまりにも多い

アプリのレビューとかをみてると、多くのアプリでバグがあるようだ。
有料のアプリを勝負をかけて買ってるのに、バグだらけで、いつアップ
デートだとされるかもわからないのに、詐欺にあったようなもんである。
バグが多いから金返せともいえないし、販売方法として問題ありませんか?
クーリングオフのような制度がやっぱりあってもいいんじゃないの?

6。端末があまりにも閉鎖的

iPod,iPhone touchはOS Xで動いてる。
つまりおおもとはUNIXのはずで、コマンドラインで
操作もできて、ファイルも自由に扱えるはずである。
(実際jailbreakすると、おもしろいように中身がUNIXだとわかる)
しかし、いまのfirmwareは曲がりなりにもアプリがインストールできる
ようになったものの、ファイルの操作(コピー、保存など)、コピペなどは
全くできない。
自由がないものに未来はないと思う。


という事で、期待はしてたものの、
不満と失望だらけのApp Store
であった。

あぁ、また脱獄の世界に戻りたい。


Posted: 日 - 7 月 27, 2008 at 11:47 午後      


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